|
事例1 |
| 使いやすいファイル管理ソフトウェア |
| ユーザー調査 |
大量の画像やデータファイル、メールについて、今どのように管理しているか、どのような点が不便かをインタビューした。
(質問例)
画像ファイルはどうやって探しますか? 不便に思うことは?
デジカメ写真をメールで送ったりしますか? やるならどうやって? やらないならどうして?
デジカメ写真の見方。液晶だけ? TV? PC? プリント? スライドショー?
メールは一日何通ぐらい来ますか/送りますか?
メールはどうやって整理しますか?
PCで、各種ファイルはどう管理していますか?
保存はどうしていますか?
どれくらい前のファイルを見ることがありますか?
|
| ▼ |
| ユーザー要求の抽出 |
◆ファイル管理の容易さ
ユーザが整理する手間や時間を省くことができること
いちいち仕分けしなくてよいこと
分類に悩む必要がないこと
不要なファイルは簡単に削除できること
◆ファイル分類の確実さ
ファイルは複数のカテゴリで分類できること
目的とするファイルを、さまざまなカテゴリの中で見出すことが出来る
ユーザが意図したところに確実に分類される
ファイルがどこにあるか、分かりやすく提供される
ユーザが慣れ親しんだ見え方で提供されること |
| ▼ |
| アイディア検討 |
【目的】 大量のファイルを効率的に検索することを可能にしたファイル管理装置を提供すること。
【現在の技術】 現行の階層型のファイル管理方法では、ユーザは、保存された特定のファイルを検索して利用するために、フォルダと呼ばれるファイルやフォルダ自身をまとめた管理単位を辿りながら、所望のファイルを探している。また、ファイルのタイトルや作成日等のデータを基に、所望のファイルを検索する方法も利用されている。
【現行の課題】 階層型ファイルシステムでは、ユーザは、所望のファイルを検索し易くするために、適切なタイトルを持ったフォルダ構造を作成し、様々なファイルを意味や用途によって分類しながら、フォルダに格納していく必要があった。
さらに、階層型ファイルシステムでは、一つのファイルが同時に複数の意味や用途を持つ場合でも、これを複製しない限り、階層的に関係しない複数のフォルダに同時に格納することができなかった。
一方、現行のファイル検索方法では、ユーザが検索のたびにその検索条件を指示・入力する必要があった。また、検索結果として表示されたファイルのグループに対して、ユーザが任意のファイルを追加、または除外しようとした場合、その検索条件を細かく書き換える必要があった。
【解決手段】 ファイルを検索するための検索条件の組み合わせを「フォルダ」として登録し、ユーザーがその「フォルダ」を開くことにより、検索条件にあったファイルやデータが表示されるようにする。
|
| ▼ |
| プロトタイピング |
VisualBasicやMacroMediaDirectorを使用して、簡単なシミュレーションソフトを作成した。
 |
|
上図中の「ライブラリ」とは、一般に「スマートフォルダ」(検索条件にあった項目だけを表示するフォルダ)と呼ばれているものと同様のものです。
|
 |
|
「ライブラリ」に名称を付与するための「新規ライブラリ」ダイアログの一例を示すものです。
|
|
| ▼ |
| ユーザビリティテスト |
シミュレーションソフトに対して専門家評価やユーザーテストを実施した。
【得られた知見】 「検索条件つきのフォルダに対しても、普通のフォルダと同じくらい容易に、ファイルを追加したり削除できるとよい」
【アイディアへのフィードバック】 テストの結果をフィードバックしてアイディアを向上させた。
「表示されたファイルのグループの中に前記ファイルとは別のファイルを追加または削除することにより、前記表示されたファイルのグループを検索するための検索条件に新たに、そのファイルを表示されたファイルのグループに加えるための条件記述が付け加えられ、または除外されるようにする」 |